2024-11-28
猫を飼っており「何度張り替えても障子を破られる」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。困っていても、かわいい猫のしぐさを見て、つい許してしまうこともあるでしょう。今後、障子を破られないためには、障子の対策が必要です。
この記事では、猫が障子を破ってしまう原因や対策方法について紹介します。簡単にできる対策から、より効果的な方法まで幅広く取り上げていますので、障子対策を考えている方はぜひ参考にしてください。
猫が障子を破ってしまうのには、いくつかの理由があります。代表的な原因は以下の3つです。
● 猫の爪とぎ・遊び道具になっている
● 障子に触れたときに鳴る音が気になる
● 障子の向こう側に行きたい
ここでは、各原因について詳しく解説します。
猫は爪を研ぎたいときや遊びたいとき、つい障子をその道具として使ってしまうことがあります。とくに、猫がよく通る場所に障子があると、爪とぎや遊び道具としてさらに魅力的に映るようです。また、いたずら心で障子を触っている場合もあります。
障子独特の感触は、猫にとって爪を研ぎたくなる誘惑のひとつと考えられます。とくに、障子の木の枠は爪を引っかけやすい素材なため、夢中になるとその勢いで障子紙まで破ってしまうことがあるのでしょう。
障子に触れると、木や紙ならではの独特な音が鳴ります。猫もその音が気になり、つい障子を触ってしまうことがあります。
これは人の子どもにも似たようなことが言えます。幼い頃、障子の音に興味を持ち、つい障子を破ってしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか。猫も同じように、音に引きつけられます。
とくに、障子が風通しのよい場所や窓を開けることの多い部屋にある場合、風で障子紙が揺れて音が鳴り、猫がそれに反応してしまう可能性があります。障子を設置している場所によっては、音が猫のいたずらのきっかけになっているため、障子の場所を見直してみるのもよいでしょう。
猫は動くものを追いかける習性があるため、障子紙に映る動く影が気になり、その影を追おうとして障子を破ってしまうことがあります。
また、猫の旺盛な好奇心も影響しているかもしれません。障子に映った影の正体を知りたくて、つい障子を突き破ってしまうのでしょう。
さらに、一度破れた場所を出入り口として使っている場合もあります。猫には、特定の場所にこだわる習性があり、一度「通路」として決めた場所があると、そこに障子があっても気にせず通り抜けようとすることがあるのです。
障子に施せる対策は、猫に講じるべき対策と部屋に講じるべき対策の2パターンに分かれます。ここでは、猫に対して行える対策を3つ紹介します。
猫の性格によっては嫌がる内容も含まれるため、その場合は嫌われない程度にできる範囲で実行してみましょう。
猫の爪をこまめに切ることで、障子が破られる可能性を減らせます。爪切りは必ず猫用を使い、月に1回程度 を目安に行いましょう。
また、爪を切るときは、内側にあるピンク色の「クイック」と呼ばれる部分に注意が必要です。クイックには血管や神経が通っているため、そこを傷つけないように爪の先から2〜3mmほど を切るようにしてください。
猫用の爪とぎを設置するのも、障子対策として効果的です。近年では、木製やカーペット製などさまざまな素材の爪とぎがあるため、愛猫が好みそうな材質の爪とぎを選びましょう。また、おしゃれなデザインの爪とぎも多く、インテリアとしても楽しめます。
しかし、新しい爪とぎを設置しても、すぐには使ってくれないこともあります。その場合、置く場所を工夫したり、飼い主が猫の前足を持って爪とぎの動きを真似させたりして、徐々に慣れさせていくとよいでしょう。
猫が運動不足や遊び足りないストレスを障子で発散している場合は、遊び道具やキャットタワーを設置するのがおすすめです。障子よりも遊び道具やキャットタワーを気に入れば、障子を破るリスクが減ります。
また、愛猫が気に入る遊び道具やキャットタワーであれば、ストレス解消にもつながります。デザインにこだわれば、インテリアとしても活用できるでしょう。
障子をきれいに保つには、部屋に工夫を加えることも効果的です。ここでは、部屋に対して行う4つの対策を紹介します。
費用があまりかからない方法もあるため、気軽にできるものから試してみましょう。
猫が苦手なにおいを含むスプレーを「しつけ剤」と呼び、障子の周辺に吹きかけると、猫が「ここには近づかないほうがよい」と感じて、障子に近寄らなくなる可能性があります。使う際は、障子の下部分に軽く吹きかけてください。
ただし、猫によって苦手なにおいは異なるため、すべてのスプレーが効果的とは限りません。いくつか試して、効果がありそうなものを見つけましょう。
また、しつけ剤を頻繁に使用すると猫にストレスがかかることもあるため、使用頻度には注意が必要です。
ガードフェンスとは、猫が脱走するのを防ぐために設置するフェンスのことです。障子がある部屋へ猫が近寄ることを防ぐために、ガードフェンスを設置するのも効果的です。
ただし、フェンスが低いと猫がジャンプして越えてしまう可能性があるため、ある程度高さのあるフェンスを活用しましょう。
また、フェンスを障子の近くに設置すると、部屋が狭くなったり、景観が悪くなったりすることもあります。そのため、部屋の広さや景観に影響を与えないよう、廊下などに設置することをおすすめします。
ガードフェンスを購入する際は、置く場所まで想定したうえで購入するようにしましょう。
障子に段ボールを貼ることで、猫による破損をある程度防げます。段ボールは、ほかのアイテムに比べて費用が抑えられるため、手軽な対策になります。
ただし、薄い段ボールを使うと猫が引っかいた際にすぐに破れてしまう可能性があるため、一定の厚みがある段ボールを選ぶようにしましょう。
また、段ボールを障子へ貼ることによって、見栄えが悪くなることも想定しておきましょう。内装へこだわりのある方には、段ボールの活用はあまりおすすめできない方法です。
しかし、プラスチック製の段ボールを使うことで、見た目を改善できる可能性もあります。ホームセンターや100円ショップで手軽に購入できるため、ぜひ検討してみましょう。
一度破れた障子は、猫が通り道として使うことがあります。その場合は、障子の一部をわざと貼らずにおくことで、破られません。
また、障子紙の代わりに布を取り付ける方法もあります。布は、布用の両面テープや建築用ホチキスで簡単に固定でき、のれんのようにすれば、くぐる猫の姿はとてもかわいらしく見えるでしょう。布のデザインにこだわれば、インテリアのアクセントとしておしゃれな印象も与えられます。
もし障子自体の設置が不要だと判断できれば、撤去するのもひとつの選択肢です。ただし、撤去する場合は、障子が持っている直射日光を遮る機能や断熱性も失われることを考慮しましょう。
猫が障子を破ってお困りの方は、プラスチック素材で作られた障子紙を検討してみるとよいでしょう。最近では、プラスチック製の障子紙が普及しており、猫のいたずらに強い素材として注目されています。
ここでは、プラスチック障子の特徴や取り付け方について詳しく解説します。
プラスチック障子とは、その名のとおり、プラスチック製の障子紙が貼られた障子のことです。障子紙がプラスチックなため、猫がひっかいても破れません。
プラスチック障子には、以下のようなメリットがあります。
● 優れた耐久性: プラスチック障子は破損や黄ばみがほとんどなく、長期間使用できます。
● お手入れが簡単: 汚れても、水拭きで簡単にきれいに保てます。
● 頻繁な交換の必要なし: 高い耐久性により、定期的な貼り替えや修理がほとんど必要ありません。
● 優れた断熱性: 密閉性が高く、冷暖房効率を向上させます。
一方で、以下のようなデメリットもあります。
● 価格が通常の障子紙に比べて高い
● 自然な換気が制限される
● 張り替えが難しい
プラスチック障子の費用は、1枚あたり約8,000円 〜です。最も安い普通紙の場合は1枚あたり約2,000円〜である ため、プラスチック障子は比較的高価な種類に該当します。しかし、耐久性に優れた障子ということもあり、一度検討してみることをおすすめします。
プラスチック障子の貼り方は、主に以下の3種類です。
● のりで貼る方法
● 両面テープで貼る方法
● アイロンで貼る方法
ここでは、各方法について詳しく解説します。
まず、古い障子紙を剥がします。剥がし剤を障子紙に塗り、3〜5分ほど放置した後、一気に剥がしましょう。桟に残った古い障子紙やのりは、水拭きできれいに取り除きます。
その後、のりを刷毛で軽く叩くように桟に塗り、均一にのりを広げます。のりが塗れたら、障子紙を軽く押さえながら桟に貼り付けます。巻き癖が強い場合は、仮止めテープでさらに固定します。
貼り付けが終わったら、カット定規やカッターナイフで余分な紙を切り取ります。この際、仮止めテープは外しておきましょう。最後にカットが完了すれば、作業は完了です。
まず、古い障子紙を剥がします。桟に付着している紙部分を水で湿らせ、剥がし剤を使用して剥がします。古い障子紙を取り除いた後は、桟に残った古いのりや剥がし剤を拭き取って、接着不良を防ぎます。
次に、新しい障子紙を桟に合わせて仮止めします。仮止めは、先頭部分の左右と中央にテープを貼って固定します。その後、桟の縦部分に両面テープを貼り、裏紙を剥がします。横部分にも同様に両面テープを貼ります。
両面テープを貼った後、障子紙を貼り付けます。貼る際には、紙を少しずつ貼りながら、横部分の両面テープの裏紙を順番に剥がしていきましょう。
貼り終えたら、紙を押さえて桟にしっかりと固定します。余分な紙はカット定規とカッターナイフを使って切り取り、その後もう一度紙を押さえてしっかりと貼り付けたら、完成です。
古い障子紙がのりで貼られていた場合、まず剥がし剤や水で紙と桟の接着部分を湿らせ、3〜5分後に古い障子紙を剥がします。その後、古いのりや剥がし剤の残りをタオルで拭き取って、接着不良を防ぎます。
もし古い障子紙がアイロンで貼られている場合は、アイロンを紙と桟の接着部分に当てて、ゆっくりと剥がします。
次に、新しい障子紙を桟に合わせて、紙の先端部分をアイロンで仮止めします。うまく仮止めができない場合は、セロハンテープを使うとよいでしょう。
仮止めが終わったら、障子紙を必要な範囲に広げます。その後、四隅にアイロンを当てて固定し、中央から端へ向けてアイロンをかけてしっかり貼り付けます。周囲にも丁寧にアイロンを当て、しっかりと固定します。
最後に、カット定規とカッターナイフで余分な紙を切り取り、枠の接着部分は1cmほど残してカットしましょう。仕上げにもう一度アイロンを当てて、完成です。
近年では、DIYが人気となり、障子の張り替えも自分で行うことが多くなっています。
しかし、業者を使わずに自力で行う場合、仕上がりに差が出ることがあります。たとえば、障子をうまく貼れなかったり、障子紙をまっすぐに切り取れなかったりすることがあるため、きれいな仕上がりを目指すには一定の技術が必要です。
DIYが不安な方は、業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼すれば、手間が省け、きれいな仕上がりを期待できます。費用は、相見積もりを取ったり、料金の内訳を確認したりすることで、適正な価格で依頼できます。
とくに、プラスチック障子は張り替えが難しいため、業者に依頼することがおすすめです。「ゆたか畳」では、ベテランの職人たちが一つひとつ丁寧に仕上げています。また、拭けるプラスチック障子も取り扱っています。
今回は、猫が障子を破る理由やひっかき対策法について解説しました。猫は爪とぎや遊び道具として障子を使うことがあり、障子を破られないためには、しつけ剤のスプレーやプラスチック製の障子紙に張り替えるなどの対策が効果的です。
千葉県・東京都23区で障子紙の張り替えを検討中の方は、ぜひゆたか畳へご依頼ください。ゆたか畳は、日本トレンドリサーチの障子や襖などの顧客満足度部門での受賞歴があります。
お預かりした障子は、最短で中二日でお届けいたします。ベテラン職人が丁寧に仕上げるため、品質にも自信があります。拭けるプラスチック障子も取り扱っているため、ぜひ一度お問い合わせください。