2024-08-07
畳を交換するには、自分で交換する方法と、業者に依頼する方法の2種類があります。費用面を考えると自分で交換したほうが安く済みますが、自分で交換する際は時間や労力がかかるため、注意が必要です。
今回は、畳の交換を自分で行う方法や、業者に依頼するメリットなどをご紹介します。両者の特徴を比較し、よりよいと思った方法を選んでください。
畳を自分で交換するには、いくつかの手順を踏む必要があります。以下の内容に沿って、畳の交換を進めていきましょう。なお、作業には釘や針を使うため、ケガには充分に注意してください。
まずは、畳の厚みを確認しましょう。部屋のタイプによって、対応している畳の厚みが異なるためです。
たとえば、基本的に洋室の一角を和室にしている場合、一般的な厚みは15〜30mm程度 です。近年では洋室を和室へリフォームする家庭が多くなり、この厚みの畳がよく見られるようになりました。
一方、標準的な厚みは55〜60mm であり、もともと和室として設計されている部屋や古い家でよく見られます。日本工業規格(JIS規格)でも、畳の厚みは55mmまたは60mm と定められています。
交換する際は、サイズ調整ができる畳を使いましょう。一見真四角に見える部屋でも、形状によってはわずかに曲がっているケースがあるため、畳1枚あたり縦横それぞれ3か所ずつ採寸し、一番短い寸法に合わせて畳をサイズ調整するのがおすすめです。
比較的長い寸法に合わせてしまうと、畳が余ってしまい、床に収まらないことがあります。もし自分でサイズ調整を行うのが難しいと感じる場合は、オーダーサイズで注文することも検討してみてください。
畳の交換手順は、以下のとおりに行いましょう。
まず、ネットやホームセンターで張り替えキットを購入します。畳を持ち上げる際は手鉤があると便利ですが、ない場合はマイナスドライバーで代用しましょう。畳の解体は1枚ずつ行い、畳床や畳縁を傷つけないように注意してください。
解体後は、大きな針を使って畳表と畳床を縫い付けます。畳表と畳床は、上綴じ縫いでしっかり縫い付けることが大切です。上綴じ縫いとは、布の端を折り込んで縫い目を表に出す方法です。
その後、畳縁も平刺し縫いで縫い付けます。この縫い方では、解体前の畳縁と同じ幅で、上から下にかけて縫い付けてください。糸を締めすぎると畳縁が浮いたり、へこんだりするため、力加減には注意しましょう。
最後に、畳の隅を整えます。隅を作るのは難しい作業なので、解体前の畳を参考にしながら整えるとよいでしょう。難しい場合は、無理をせずに業者へ依頼することをおすすめします。
畳の交換を自分で行うには、かなりの時間と労力がかかります。
まず時間に関しては、ひとつの作業に対して1時間以上かかる場合があります。 たとえば、畳に刺さっている釘を抜くだけでも1時間以上はかかるでしょう。畳の交換にはいくつもの工程があるため、かなりの時間が必要です。
また、畳の重さも関係しています。畳の重さは1畳あたり約4〜5kgが一般的ですが、厚い畳であれば10kg以上のものも存在します。 そのため、畳を持ち上げるだけでも体力を消耗し、交換作業がスムーズに進まない可能性もあるでしょう。
さらに、畳の交換に不具合が生じると、シワが発生したり床にフィットしなかったりする場合もあります。最悪の場合は、畳自体が使えなくなることも考えられます。技術にあまり自信がない場合は、自分で交換するのは避けましょう。
畳の交換は自分で行うよりも、業者に依頼することをおすすめします。こちらでは、業者に依頼するメリットを3つご紹介します。畳の交換を検討している方は、まず業者へ依頼することを考えてみましょう。
業者に畳の交換を依頼することで、スピーディーに作業が進みます。たとえば、朝に引き取ってもらったものであれば、当日中に新しい畳を納品してもらえることもあるのです。
自分で行うと、道具や資材の調達に時間がかかるうえ、作業自体も時間を要します。しかし、業者に依頼することで道具や資材を調達する手間が省け、畳の交換も迅速に完了します。
さらに、畳の交換を業者に依頼することで、自分の時間を確保できます。家族と過ごしたり、自分の趣味に時間を使ったりと、貴重な時間を有意義に使えるでしょう。
業者であれば畳の交換に関する実績が豊富なため、きれいに仕上がります。正確な採寸ができ、シワが発生することもありません。また、きれいに仕上がることで、畳自体の耐久性を維持できます。
自分で畳の交換を行うと、美しく仕上げることが難しく、通常よりも畳の劣化が進む可能性があります。こうしたことにより短いスパンで再度畳の交換を行ってしまうと、最終的に費用が業者に依頼するよりも高額になってしまうでしょう。
畳には部屋や用途によって適した素材があり、業者に依頼することで、最適な素材を提案してもらえます。
ノウハウを持っていなければどの素材が適しているかを判断するのは難しく、さらに適切な施工方法についても判断がつきません。業者は専門的な知識を持っているため、最適な素材と施工方法を提案してくれます。
予算を重視する場合は、先に予算を業者に伝え、その予算に合わせた素材や施工方法を提案してもらうとよいでしょう。
こちらの記事では、畳の張り替え時期の目安について解説しています。年数以外で判断する方法も解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
畳の交換は、作業の種類によって相場が変わります。今回は、3種類の作業に分けて相場をご紹介します。畳のグレードや枚数などによって金額が変動するため、注意が必要です。
新調の場合、相場は1畳あたり1万円〜2万円です。 新調は畳一式をすべて新しいものへと交換する方法のため、費用が比較的高額になるのが一般的です。古い畳の処分費用も加わり、どうしても高額になる傾向にあります。
新調する時期の目安は、10〜15年ほどです。 ただし、畳の劣化具合によって早めに新調したほうがよい場合もあります。畳のへこみ具合や色のあせ方などで見極めましょう。
表替えの場合、相場は1畳あたり5,000円〜13,000円です。 表替えは、畳の表面のみを交換する方法で、畳床はそのまま使用します。畳を踏んだ際にへこんでしまったり、ギシギシ音が鳴ったりする場合は、表替えでは対応できません。
表替えをする時期の目安は、5年前後です。畳を裏返しして使っている場合も、裏返し後5年前後で表替えを行うのが理想的です。
裏返しの場合、相場は1畳あたり4,000円〜5,000円です。 裏返しとは、畳の表側である畳表を裏返して再利用する方法です。新しい材料を加えるわけではないため、畳の交換としてはもっとも低額になります。
裏返しに適切な時期は、畳を使用し始めて2〜5年ほどです。 それ以上の年月が経ってしまうと裏返しを実行することが難しくなるため、裏返しを行うタイミングには注意しましょう。
今回は、畳を自分で交換する方法や業者へ依頼するメリットなどをご紹介しました。畳を自分で交換することは可能ですが、時間や労力がかかります。そのため、業者へ依頼するほうが断然おすすめです。
畳の交換は、ぜひゆたか畳にお任せください。ゆたか畳では、すべての施工を自社工房にてベテランの職人が担当しています。また、中間マージンや資材の大量仕入れなどにより、コストも業界最安値で対応しています。
畳を自社工房へ運搬する際の費用も一切発生いたしません。まずは、畳の状態を見ながらお見積もりさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。