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障子張り替えはアイロンがおすすめ!具体的な方法は?

2023-02-14


日本家屋や和室に、落ち着いた要素をもたらしてくれるのが障子です。障子の張り替えはのりで行うのが一般的ですが、実はアイロンを使う方法もあります。

障子紙によってはアイロンしか対応していないものもあるなど、市場には張り替えにアイロンが必要な障子も増えているのです。

この記事では、障子張り替えのタイミングや剥がし方、アイロンで行う方法を解説します。近いうちに障子の張り替えを検討しているなら、ぜひ参考にしてください。

障子張り替えのタイミング

障子がどのような状態になったら張り替えを検討しますか?多くの方は、障子に穴が空いたときや、茶色のシミができたら張り替えるというイメージを持つでしょう。

実は、紫外線や湿気によるダメージを受けると、障子は経年劣化をするので、定期的に張り替えるのがおすすめです。目立つ汚れがなくても、5年ほどを目安に張り替えるのが一般的です。もちろん、湿気でカビが生えてしまったときなどはなるべく早めに張り替えましょう。

また、和紙の障子紙に張り替える場合は、湿気の多い雨の日または、その翌日がおすすめです。和紙の障子紙は湿気を吸うと膨張し、乾くと縮む性質を持っており、雨の日に貼って乾かすとシワのない綺麗な障子に仕上がります。

初心者であれば、梅雨の時期に障子の張り替え作業を行うのがおすすめです。湿気を吸って伸びた障子紙は貼りやすく、位置の調整がうまくいきやすいからです。

逆に、乾燥している冬は、障子の張り替えには向きません。乾燥した環境で張り替え作業をすると障子紙が破れてしまう可能性があります。穴が空いてしまったなど、どうしても冬場に作業しなければならないときは雨の日を選ぶか、加湿器を付けて作業しましょう。

なお、プラスチック製の障子紙もありますが、こちらは塩化ビニールで和紙が挟む構造になっているため、湿度は関係ありません。

障子にカビが生えてしまった場合、こちらもあわせて参考にしてください。

障子の剥がし方

古い障子紙は丁寧に剥がさないと、新しく障子紙を貼ったときに凸凹が生じ、うまく貼れなくなってしまいます。のりで貼った場合、アイロンで貼った場合、両面テープで貼った場合それぞれで適切な剥がし方を見ていきましょう。

のりで貼った場合

まずはのりで貼った場合の剥がし方を解説します。障子を枠ごと取り外し、床やテーブルなど固く安定したところに裏面を上にして置きましょう。

次に障子紙用の剥がし剤を桟(骨組み)に沿って塗布します。剥がし剤が馴染むまで3〜5分待ってから、丁寧に剥がしていきます。このとき、下側から畳むように剥がすのがポイントです。破かなくても剥がし剤が浸透していれば、スムーズに剥がせます。

障子紙を剥がし終わったら、ヘラや布を使って、桟から障子紙や接着剤の残りを削ぎ落としましょう。これをするのとしないのでは、クオリティに差が出ます。なかなか落ちない場合は、サンドペーパーで削るのがおすすめです。

ひととおり綺麗になったら、乾くまで日陰で干します。桟が濡れたまま新しい障子を貼ってしまうと、シミが生じる可能性があるからです。なお、直射日光に桟が当たると割れてしまうおそれがあるので、必ず日陰で干しましょう。

アイロンで貼った場合

次は、アイロンで貼った場合の剥がし方を解説します。前提として、アイロンで貼った障子紙は、アイロンを使わないと剥がせません。

まずは障子を枠ごと取り外し、床やテーブルなど固く安定したところに、裏面を上にして置きましょう。端から桟に沿って、アイロンを当てていきます。

紙が温まったら、ゆっくりと剥がしていきます。障子の枠を固定しながら、アイロンを当てて紙を剥がす必要があるため、2人以上で作業すると楽になります。

両面テープで貼った場合

障子紙が障子用の両面テープで接着されていた場合、比較的簡単に剥がせます。まず1辺を裏から軽く叩き、剥がすきっかけを作り、桟に沿ってゆっくりと障子紙を剥がしましょう。

力任せに引っ張ったり、垂直方向・進行方向に剥がしたりすると桟を傷めてしまうので、障子紙を上に持ち上げるようなイメージで剥がすのがポイントです。

桟がザラザラしていると、新しい障子紙が貼りにくくなるので、サンドペーパーなどで綺麗に仕上げておきましょう。

障子張り替えをアイロンで行う方法

障子を張り替えようと思ったけど、やり方がわからないとお困りではありませんか。ここでは、障子の張り替えをアイロンで行う方法を解説します。以下5つのステップで、張り替え作業を行いましょう。

・必要な道具を揃える
・仮止めする
・障子紙を貼る
・余分な障子紙を切る
・仕上げ

必要な道具を揃える

必要な道具は以下のとおりです。
・新しい障子紙
・アイロン
・セロハンテープまたはマスキングテープ
・カッター
・定規

まずは張り替え作業に必要な道具を揃えましょう。アイロンで接着する障子紙はプラスチック製に限られます。それぞれのメリットは下記のようになります。

障子紙の種類 メリット デメリット
和紙製 ・プラスチック製と比べて価格が低め
・入ってくる光が柔らかい
・室温を調節する
・プラスチック製と比べて耐久性に劣る
・頻繁に張り替えなければならない
プラスチック製 ・和紙性と比べて耐久性が高い
・水拭きができる
・冷暖房が効きやすい
・和紙性と比べて価格が高い
・和紙のような自然な換気ができない

カッターは一般的なものでもよいですが、障子紙専用のカッターを用意できると、クオリティに差が出ます。

仮止めする

まずは障子紙の端と桟の上部を合わせて、貼る位置を調整しましょう。セロハンテープまたは、マスキングテープで仮止めをすると作業が安定します。障子紙を広げていき、貼る位置が定まったら、四隅をアイロンで固定しましょう。

このとき、シワやたるみを防ぐために、ピンと張った状態にできると綺麗に仕上がります。障子紙には表と裏があります。ツルツルした面が上、ザラザラした面が下になるように設置しましょう。

障子紙を貼る

仮止めが完了したら、中心から周囲へ向かって桟全体にアイロンをかけていきましょう。アイロンを強く押さえたり、速く動かしたりするとシワになりやすく、先端が刺さって穴が開く可能性があります。

そのため、ゆっくりとアイロンがけするのがポイントです。枠組みの部分は、とくに念入りに接着しましょう。

アイロンの温度が下がると、うまく接着できません。とくにコードレスアイロンを用いる場合は、温度が低下しやすいので注意が必要です。何枚も障子を張り替える場合は、こまめに充電しながら作業しましょう。

余分な障子紙を切る

障子紙の貼り付けが終わったら、下側にはみ出た余分な障子紙をカットしましょう。定規をあてて、カッターでカットしていきます。切れ味が悪くなってきたら、すぐ新しい刃に替えましょう。

普通のカッターで障子紙をカットすると、カッターの切れ味が悪くなってしまうことがあります。障子を傷付けず、効率よく作業を終わらせたいなら、刃先の丸い障子紙用のカッターがおすすめです。

仕上げ

余分な障子紙をカットしたら、最後にもう一度アイロンがけを行いましょう。ここでも、ゆっくり全体にアイロンをあてるのがポイントです。アイロンがけがされていない部分があると、そこから剥がれてしまいます。

まとめ

障子は紫外線や湿気など、目に見えないダメージによって劣化してしまうものです。穴が空いたり、シミができたりしたときはもちろんのこと、経年劣化対策のために、5年ごとに張り替え作業を行いましょう。

湿気があると障子紙が伸びやすく作業しやすいので、張り替えに慣れていなければ、梅雨の時期を狙うのがおすすめです。

障子紙は、どの方法で接着されたのかによって剥がし方が変わります。のりで接着されている場合は、専用の剥がし剤を使って障子紙と桟を剥がした後、桟を綺麗に拭き取る作業を行います。

アイロンで接着されていた場合は、桟に沿ってアイロンを当てると障子紙が剥がれます。両面テープの場合、裏側から軽く叩くと障子紙が剥がれるきっかけができるので、慎重に剥がしていきましょう。綺麗に障子を張り替えられれば、普段よりすがすがしく毎日を迎えられます。

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