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畳のカビ、原因は?お手入れ方法とカビが生えにくい畳もご紹介

2022-06-17


畳は、天然素材のい草を原材料に使用する床材です。

い草は吸湿性が高く、ジメジメした空気を快適にしてくれますが、温度や湿度といった一定の条件を満たすと、畳にカビが生えてしまうことがあります。

畳にカビが生えてしまったとき「もう張り替えるしかないの?」と思うかもしれません。しかし、適切な対応を行えば、カビを除去して使用することができます。

この記事では、畳のカビの発生原因とお手入れ方法、対策、カビが生えにくい畳を解説します。
畳のカビに悩んでいる方、これから畳を購入予定の方は、ぜひ参考にしてください。

畳にカビが生えてしまう原因は?

下記のリストは、畳にカビが発生しやすくなるシチュエーションをまとめたものです。

・家を空ける時間が長く、日中、畳のある部屋を締め切っている
・6月〜8月 ※湿気70%以上、温度15℃〜30℃
・畳のある部屋の風通しが悪く、空気の流れがない
・掃除が行き届かず、ホコリ・髪の毛・アカ・食べこぼしが残っている状態
・畳の上に布団やマットを敷いたままにして、畳が塞がっている
・土壌や立地により、床下に湿気を溜め込みやすい住宅

一般的に、カビは温度・湿度・養分・酸素という4つの条件が揃うと発生します。

養分に関してはこまめに畳を掃除することで対策できますが、温度、湿度、酸素は自然の要因であるため、適切な対処をしなければカビの発生を抑えられません。

とくに6月〜7月にかけた梅雨の時期は、カビの繁殖に最適な温度と湿度になるため、注意が必要です。

畳にカビが生える原因は、畳表面に使われる、い草という天然素材の特性にあります。い草は吸湿性が高く、ジメジメした湿気を吸ってくれるため、部屋が快適に保たれます。しかし、畳が湿気を含んだ状態が続くと、カビが繁殖してしまうのです。

い草は、新しいものほど吸湿能力が高いため、新品の畳ほどカビが発生しやすくなります。そのため、購入して間もない頃は、とくに湿度管理に気を配る必要があります。

また、畳の上に布団を敷いたままにしている方は、その習慣を見直しましょう。

人間は寝ている間コップ1杯(200ml)ほどの汗をかくと言われています。熱帯夜が続く夏場は、一晩で500ml〜600mlほどの汗をかき、布団がその寝汗を吸収し、畳が布団の湿度を吸収してカビが繁殖しやすくなるのです。

畳に生えるカビの種類と特徴

白(麹)カビ 注意度:低 ふわふわした軽度なカビ。
青(緑)カビ 注意度:低 カビの初期段階に発生する軽度なカビ。よく食品に付着する。
黒カビ 注意度:高 風呂場で目にする強固なカビ。

畳は主に上記の3種類が発生します。

白カビや青カビは軽度なため、拭き掃除で排除可能ですが、黒カビは落とすのが大変です。黒カビの発生に気付かず放置すると、畳業者でしか対応できない段階まで進行する可能性があります。

畳のカビを解消する方法

畳にカビが生えても適切な対応をすれば、元の状態に戻せるため安心してください。

ここでは、シチュエーションごとの対処法を解説します。カビの対処法を誤ると、胞子が散らばって、新たなカビの繁殖を促してしまうため、慎重に作業しましょう。

【軽度のカビを取り除く手順】
①窓を開けて換気
②畳の目に沿って箒、または掃除機をゆっくりとかける
③畳の目に沿って乾拭きする

畳に軽くカビが生えている場合は、箒(掃除機)と乾拭きで対処可能です。胞子が散らばっても、外へ流れ出るように、換気しておくのがおすすめです。

畳の目に沿って掃除することで、畳を傷付けず、カビや汚れだけを掃除できます。水拭きしてしまうと、カビの発生源である湿気を畳に与えてしまうため、乾いた布やタオルで拭き取りましょう。

【重度のカビを取り除く手順】
①天気が良く晴れた日に、畳を外に出す
②箒や乾いた布、タオルで表面のカビを拭き取る
③風通しの良い場所に3〜4日陰干する

カビが広範囲に繁殖している場合や、黒カビが取れない場合は、拭き取り作業に加えて、風通しの良い場所で陰干しすると効果があります。黒カビはとくに頑固にこびりつくため、取れない場合はアルコールスプレーをかけた後に歯ブラシで擦る、薄めた酢をタオルに付けて固く搾り、拭き掃除をするといった対策が効果的です。

いずれの場合も、強く擦ってしまうと畳が傷んでしまうため、力加減には注意しましょう。それでもカビが取れない場合や、家具の配置の関係でそもそも畳を外せない場合は、畳業者に相談してみると改善の可能性があります。

カビを除去したとはいえ、気持ちの問題で畳の上に寝転ぶことはできないという方は、畳の表面だけ張り替える表替えや、新調するのがおすすめです。

畳にカビが生えるのを防ぐには

畳に生えるカビを防ぐには、温度・湿度・酸素・養分4つの原因のうち、湿度と養分に集中して対策するのがおすすめです。というのも、酸素はどうすることもできず、温度(室温)は日によって差があるからです。カビの発生しづらい温度(15℃以下 or 35℃以上)を保つにはエアコンの設置と、相当な電気代が必要になります。

カビが繁殖するための養分が残らないようこまめに掃除しておくと、カビ発生のリスクを下げられます。掃除の際は必ず換気をして、カビの胞子が舞い上がった時に外に流れ出るようにしましょう。
重ねての注意にはなりますが、畳を掃除する時は、目に沿って、優しく拭き取ると畳へのダメージを軽減できます。

夏場はとくに湿気が多いため、天気の良い日は窓を開けて換気をすると、部屋にこもった湿気が外気と混ざって湿度を一定まで下げられます。もしも、天気が悪い上に部屋の湿度が70%以上の場合は、エアコンの除湿機能を使用すると、カビ発生のリスクを抑えられるので試してみましょう。

畳の上に布団を敷いたままにすると、カビが発生しやすくなります。空気の通り道がないうえに、寝汗を吸い込んだ布団の湿気を、畳が吸収してしまうからです。毎回布団を畳む癖を付けて、定期的に干すようにしましょう。

畳と布団の間に簀子を敷くと、数cmの空気の層が生まれ、カビ対策になります。簀子は支点にフェルトが付いたものや、複数の支点で負荷を分散するタイプを選ぶのがおすすめです。寝返り等で簀子がズレた時に、畳へ与えるダメージを減らせます。

床下土壌の含水量が多く、畳が裏側から湿気を吸収してしまう場合は、床下と畳の間に防湿シートを挟むことで、湿気を通しにくくなり、カビ発生のリスクを下げられます。

【畳にカビを防止するためのポイント】
・定期的な掃除をしてカビの養分を除去する
・天気の良い日は窓を開けて換気する
・布団は敷いたまま放置しない
・畳と布団の間に、簀子(すのこ)を敷くと効果的
・畳の下に防湿シートを敷く

カビが生えにくい畳も

一般的な畳の表面(畳表)は、い草で作られていますが、近年和紙で作られた畳表が人気を集めています。和紙と聞くと、耐久性に問題があるのでは、と思うかもしれませんが、防汚加工が施されているものは、い草で編まれたものよりも、耐久性・撥水性に長け、日焼けに強いという特徴を持っています。

い草と比較すると、ダニやカビの発生は極わずかなので、和紙で作られた畳もおすすめです。
また、い草の畳を抗菌加工したタイプも流通しているほか、既存の畳に吹きかけられる防カビスプレーもあります。絶えず発生するカビに悩んだ際は、防カビスプレーの使用や、カビの生えにくい抗菌畳に買い換えると効果的です。

抗菌は、全ての菌を死滅・除去するわけではなく、長時間、一定の菌が発生しないようにすることを指すため、畳選びの際は、予防したい菌に効果があるか確認しておきましょう。

まとめ

畳にカビが生えてしまう原因は、い草が吸湿効果を持っていることにあります。温度・湿度・酸素・養分といった4つの条件が揃った時にカビは繁殖しやすいです。とくに湿気が多く、カビの繁殖しやすい温度になる梅雨の時期は、畳にカビが発生しやすくなります。

定期的に食べこぼしやホコリを掃除して、天気の良い日は換気をすると、カビの発生リスクを下げられます。また、畳の上に布団やマットレスを直に敷くのはやめましょう。寝汗や湿気を吸い込んだ布団から、畳が直接吸湿してしまうため、毎日布団を畳むか、畳との間に簀子を挟むと空気の層ができて、カビの発生を抑えられます。

畳はメンテナンスをしながら使えば長く使用できるもの。しかし、見た目や触り心地をより良いものとするなら、新調もおすすめです。カビのつきにくい畳やモダンなデザインの畳などさまざまな畳から、ご自宅に合った畳を選んでみてくださいね。

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