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襖の滑りが悪くて重い!滑りを良くする4つの方法を紹介

2023-06-19


伝統的な部屋と聞いて、日本人が真っ先に思い浮かべるのは間違いなく和室でしょう。高温多湿な日本の夏を乗り切るための工夫が随所に散りばめられており、どこかノスタルジーな雰囲気も漂う和室は、日本人のみならず、海外の人たちにも人気です。

そんな和室に必ず備え付けられている襖ですが、立て付けが悪く扱いにくいものも少なくありません。そこで、今回の記事では襖の動作に問題が場合の対処法として、4つの方法をご紹介します。

襖の滑りが悪くなる原因

最初に、襖の動作不良の原因について取り上げます。扱いが困難な理由を特定することで、適切な対処方法の選択が可能です。主な原因は、以下の5つが考えられます。

敷居にゴミが溜まっている

敷居に髪の毛やほこりが溜まると、動作全般が困難になる原因になります。定期的に掃除を行っていても、襖が通る小さな溝から汚れを完全に除去するのは非常に困難です。

子どもがいる家庭では、お菓子のかけらや砂、おもちゃの部品が挟まってしまい、襖の動作を阻害している場合もあります。

敷居に溜まった髪の毛やほこりが隙間を埋めると、当然ですが襖の通り道を塞いでしまい、動きが重くなります。しかも、汚れや不純物を放置したまま無理に動かそうとすると損傷が発生し、襖が変形する可能性が高いです。

結果、襖自体の交換を行う必要に迫られ、経済的に大きな負担を背負うことになるので、注意しましょう。

襖縁や敷居がすり減っている

襖は日々の生活のなかで、部屋の移動をするときに必ず使用します。そのため、長い時間をかけてすり減り、敷居の溝の表面がざらついて襖の滑りが悪化しがちです。

また、比較的新しい家だと、襖に戸車と呼ばれる滑車を使用している場合もあります。戸車は樹脂製の製品がほとんどで、時間が経つとともに戸車の回転が悪くなり、動作を阻害する要因になるため、注意が必要です。

襖の使用状況や環境などの要因で、どの程度摩耗し、劣化するかは異なります。そのため、異常を感じる前に定期的に確認するようにしましょう。予防が一番の対策です。

襖自体が歪んでいる

年季のある襖の場合、襖そのものが歪んでしまいがちです。当然ですが、襖と敷居はぴったりとはまるように作られているため、少しでも歪みが発生してしまうとそれだけで動きが重くなり、安定した開閉を損ねる要因になります。

素人だけでは歪んでいるのか判断が難しいので、専門家を呼んでチェックしてもらうことも選択肢に入れましょう。

鴨居が歪んでいる

鴨居とは、和室で障子や襖などを建て込む際に上部に取り付けられる横木です。下部の横木である敷居とは、対の関係になっています。

鴨居が変形する理由ですが、湿気による木製の鴨居の膨張が懸念されます。また、積雪量の多い地域では、積もった雪の重みで屋根が下がり鴨居も一緒に歪む場合など、さまざまです。

鴨居が下がったり歪んだりするなどして変形すると、襖を上から押しつぶしてしまい、動作が阻害されてしまいます。

たとえ歪んでも専用のカンナを使用すれば修理できますが、高い技術が求められるので素人が手を出すのは危険です。失敗した結果、予定以上の出費を強いられてしまっては元も子もありません。多少費用がかかっても、専門家に任せるようにしましょう。

建物全体が歪んでいる

汚れも溜まっておらず、歪みもないにも関わらず、ストレスフリーに襖を使用できない場合は、建物そのものが歪んでしまっている事態を考慮しましょう。建物が歪んでしまう理由は老朽化や地震によるもの、地盤沈下などが挙げられます。

建物が歪んでいると、襖の動作が困難なだけでなく、何もしていないのに勝手に襖が開いたり閉じたりするため、判断基準のひとつにしましょう。その他の判断ポイントとしては、壁にヒビが入っている、ボールを床に置くと歪んでいる方向に転がっていく、などがあります。

建物が本当に歪んでいるのであれば、襖の動作不良以上のトラブルが発生する確率が高いため、きちんと専門家の意見を仰ぐようにしましょう。

襖の滑りを良くする方法

襖の開閉が阻害される原因について解説してきました。続いては、動きを改善する手段について取り上げます。原因に合わせた対処方法を選択できるように、ひとつずつ順番にみていきましょう。

周辺のゴミを取り除く

襖の敷居の溝に汚れが溜まっている場合は、掃除をしましょう。しかし、性能のよい最近の掃除機ならともかく、旧式の掃除機のみで汚れを完全に除去するのは困難です。

そのため、まず爪楊枝や竹串などで挟まっているほこりやゴミを掻き出しましょう。それから、周辺を掃除機で綺麗にすると、汚れが取れやすいです。

また、輪ゴムを敷居と襖の間に挟み、何度かスライドさせることで、ほこりをはじめとする汚れを輪ゴムに定着させるやり方もあります。

掃除は手間がかかるため、まずは動きを阻害する汚れが溜まらないように、予防策を取ることが大切です。定期的に掃除を行い、一度にかかる掃除の時間や負担を減らしましょう。

敷居用テープを貼る

最近では、襖の動きをよくするための製品がさまざまな会社から販売されています。そのひとつが、敷居テープです。

その名のとおり敷居の溝に貼る製品で、摩耗を防ぎ、かつ滑りをよくしてくれます。製品によって幅や厚さにバリエーションがあるため、場所ごとに適切なサイズのものを使用することが可能です。

当然ですが、敷居テープも使用し続けると摩耗し、劣化します。そのため、定期的に張り替えるようにしましょう。交換する際は、ドライヤーを使ってテープに温風を当てると、粘着剤が柔らかくなるため、きれいに剥がしやすくなります。

専用スプレーを敷居に吹きかける

襖の動きをよくする便利商品のなかには、専用スプレーもあります。製品によっては無溶剤タイプのものもあり、さまざまな素材の襖に使用することが可能です。

色や匂いが付かないか気になる人は、無臭、無着色の商品も販売しているため、購入前に確認するとよいでしょう。

使い方はシンプルで、付属のストロー状のノズルを本体の吹き出し口に差し込み、滑りをよくしたい部分に直接吹きかけることで、動きの改善を促します。

また、スプレーを使用する場合は、周辺の床にも滑り剤がかかりがちです。すると、滑り剤がかかった部分で転倒しやすくなるため、余分な滑り剤はしっかりと布で拭き取るようにしましょう。

ロウソクを敷居に塗る

昔から使用されている手段として、ロウソクを敷居に塗る方法があります。ロウソクは石油から取り出したパラフィンという物質でできており、このパラフィンが摩耗した敷居の溝を埋めてくれるため、滑りがよくなるのです。

ロウソクを使用する場合は、事前に掃除をしておくと効果が高くなり、かつ長期間滑りのよさが持続します。またロウソクであれば、アロマキャンドルの残りでも使用可能です。ぜひ試してみてください。

襖の滑りが良すぎる場合の対処法

ほとんどの場合、これまでに紹介した方法を試すことで襖の動作に関するトラブルは解決できます。しかし、動きが改善されることで、新たなトラブルを引き起こされる可能性も考慮しておきましょう。

たとえば、襖の滑りがよすぎると、少ない力で勢いよく開閉するようになります。その結果、閉まる瞬間に指などを挟んでしまい、重大な怪我に繋がるかもしれません。とくに小さな子どもがいる家庭では、注意が必要です。

襖の動きがあまりにもよすぎる場合は、ベビーパウダーを使用しましょう。いきなり大量に使用すると取り返しがつかないため、まずは少量から塗ってみて、襖を動かしながら理想の滑りになるように、丁寧に調節してみてください。

まとめ

以上、襖の動きが悪くなる原因と、改善方法について取り上げてきました。襖の開閉に関するトラブルの原因は、敷居の溝に溜まるゴミや襖縁や敷居のすり減りなど、さまざまです。ですが、基本的には定期的な手入れによって予防することが可能です。

また、最近では便利なアイテムも多くの企業から販売されており、それらを使用してトラブルを解決できます。とくに本記事でも取り上げた専用スプレーは、襖以外にも活用の幅が広いため、1本購入しておくことをおすすめします。

ただし、すべてのトラブルを自力で解決できるわけではありません。襖や鴨居の歪みなどは、専用の道具や知識が求められるため、素人では対応が難しいです。その場合は、きちんとした専門業者の力を借りるようにしましょう。

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