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襖の張替えは枠を外さないでできる!初心者でもキレイに仕上がる手順を紹介

2025-07-11

襖の汚れや破れなどが気になり、襖を綺麗にしたいと考えている方もいるでしょう。

襖の張替えは、基本的には枠を外して行います。しかし襖は重く、ゆがみなどでうまく外れないこともあり、ハードルが高いと感じる方も少なくありません。なかには「襖を外さずに張替えができればいいのに…」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

実は、初心者でも正しいやり方を理解していれば、襖の枠を外さずに綺麗に張替えできます。本記事では、襖の枠を外さないで張替える手順を、作業の準備から丁寧に解説します。襖の張替えをしたい方は、参考にしてください。

枠を外さない襖の張替え丨作業の準備

枠を外さない襖の張替えには、作業前に準備が必要です。ここでは、襖の張替え前の準備についてみていきましょう。

張替えに必要なもの一覧

張替えに必要なものは、以下のとおりです。

● 新しい襖紙
● 襖用の補修紙
● インテリアバール(マイナスドライバーでも可)
● 襖紙用マスキングテープ
● 鋲抜き(ペンチ)
● ビニールシート
● 水を入れる洗面器など
● 襖用のり
● スポンジ
● ヘラ
● おさえハケとのりバケ
● 木槌
● カッター
● カット定規
● 引手用の釘打ち

襖を張替える前に、あらかじめ必要なものを準備しておきましょう。

作業に適した季節・天候は?

襖の張替え作業に適した季節は、夏です。また、作業に適した気候は雨の日です。

襖紙には、湿気があると伸びる性質があります。そのため、湿気の多い環境で襖を張替えると、襖紙が乾いたときにピンとした張りのある状態になり、綺麗に仕上がります。

襖の張替えは快晴の方が乾きが良いと想像しがちですが、適しているのは梅雨の時期や雨の日など、湿度の高い夏がおすすめです。

襖の張替えを行うときの注意点丨この5つは押さえておこう

襖の張替えをする際には、失敗を防ぐためにいくつかの注意点があります。ここでは、押さえておきたい5つの注意点を詳しく解説します。

賃貸の場合は管理会社や大家に事前確認を取る

賃貸で襖を張替えたい場合は、管理会社や大家に事前に確認を取りましょう。

国土交通省住宅局が発行しているガイドラインによると、賃貸物件は退去時に設備や家財の一部を、入居時と同じ状態に復旧させる必要があると記載されています。そのため、入居時の状態に復旧できない場合、管理会社や大家に高額な修復費を請求させる可能性があるのです。

退去時のトラブルを避けるためにも、事前に管理会社や大家に襖の張替え許可を取っておくと安心です。

襖の枠が歪んでいる場合は本体ごと交換する

襖の枠が歪んでいる場合、襖紙だけでなく本体ごと交換した方がよいケースがあります。経年劣化や地震の後など、襖がスムーズに動かないときは襖の枠自体が歪んでいる可能性があります。

襖がスムーズに動かないと日常生活にも影響があるため、専門業者に依頼して、襖本体ごと交換した方がよいでしょう。ただし、襖の枠の歪みが経年劣化によるものであれば、管理会社や大家負担での交換になるケースもあります。

襖本体の交換となるとそれなりの費用がかかります。しかし、襖の状態によっては襖の枠をカンナで削るなど簡単な対応で済む場合もあるため、まずは管理会社や業者に相談してみましょう。

既存の襖紙をはがした方がよいケースもある

自分で襖紙の張替えをする場合、基本的には既存の襖紙の上に新しい襖紙を張ります。しかし、ケースによっては既存の襖紙をはがしてから新しい襖紙を張る場合があります。

たとえば、襖紙が何枚も張られて厚くなっているケースです。襖の外枠よりも襖本体が盛り上がっていたり、ほとんど同じ高さの場合、襖紙が厚くなっている可能性が高いです。

襖紙が厚くなっている場合は、はがせる範囲で襖紙をはがして、最下層の襖紙の上から新しい襖紙を張るとよいでしょう。

表面と裏面の紙の枚数が同じになるようにする

襖の片面ばかり張り替えていると、襖の片面だけが厚くなってしまいます。片面だけが厚い襖は反りやすくなるため、表と裏の紙の枚数が同じになるようにしましょう。

感覚的に襖の表と裏の厚みが異なる場合、薄い面のみ張替えるか、厚い面の襖紙を剥がして
表裏で同じくらいの厚さになるよう調整してもよいです。

作業時にエアコンや扇風機の風を当てない

襖紙の張替え作業時には、エアコンや扇風機の風を直接当てないよう、注意しましょう。とくに、再湿のりタイプを使用する場合、エアコンや扇風機の風が直接当たると襖紙がすぐに乾燥します。襖紙が急速に乾燥すると、襖が反る原因になるのです。

そのため、襖紙張替え中は、エアコンや扇風機を止めるか、直接風が当たらない場所で作業しましょう。

【10ステップ】枠を外さないで襖を張替える方法

襖の枠を外さないで襖を張替える方法は、以下の10ステップです。

1. 引き手を外す
2. 破れの補修
3. 襖の枠にマスキングテープを貼る
4. 新しい襖紙をカットする
5. 襖紙に糊や水を塗る
6. 襖紙の位置を決める
7. 襖紙を貼り付ける
8. 余分な襖紙をカットする
9. 引き手をつけマスキングテープをはがす

襖の張替え初心者でも綺麗に仕上げられるよう、ステップごとに詳しく解説します。また、襖紙の貼り付け方は襖紙のタイプによって異なるため、タイプごとのやり方もあわせて解説します。

①引き手を外す

襖の引き手を外します。引き手にサビが発生している場合は、引き手も交換した方がよいでしょう。

引き手の縁にインテリアバールやマイナスドライバーを差し込み、てこの原理を使って外します。引き手が釘で固定されている場合は、インテリアバールで引き手を持ち上げ、鋲抜き(ペンチ)を使って釘を引き抜きます。

②破れを補修する

襖紙が破れていたり穴が空いていたりする場合は、破れや穴を補修します。襖用の補修紙を破損箇所に貼りつけ、破れや穴を塞ぎます。

③枠にマスキングテープを貼る

襖紙の補修ができたら、襖の枠にマスキングテープを貼りましょう。襖の枠がのりなどで汚れないように、枠全体に隙間なく貼り付けます。

④新しい襖紙を裁断する

マスキングテープを貼れたら、新しい襖紙をカッターで裁断しましょう。襖紙は、襖の大きさより2〜3cm程度大きめにカットします。

新しい襖紙には巻き癖がついているため、破れたりシワになったり、カットする位置がズレないよう気をつけましょう。

⑤襖紙に糊または水を塗る

糊タイプの襖紙の場合、糊または水を襖紙に塗ります。ビニールシートを敷き、その上に新しい襖紙を置いたら、スポンジで裏面全体に水を塗ります。襖紙全体に水を塗ったら、襖紙が伸びるまで3〜5分程度放置しましょう。

襖紙が伸びたら、襖の枠に沿うよう襖紙の四辺1〜2cm程度にのりバケで糊を塗ります。

⑥襖紙の位置決めをする

新しい襖紙に糊を塗ったら、位置決めをしましょう。襖紙の上下や傾きを確認し、襖紙の上にそっと襖を乗せます。

安全のために2人での作業がおすすめですが、ひとりで作業する場合は、襖に襖紙を乗せてもよいでしょう。

⑦襖紙を貼り付ける

次に襖紙を貼り付けていきます。襖紙のタイプによって貼り付け方が異なるため、ここでは、糊タイプ・シールタイプ・アイロンタイプのやり方を解説します。

糊タイプのやり方

糊タイプのやり方は、襖の中心部分から外側に向かって押さえ、ハケで空気を押し出すように貼り付けます。

襖紙にシワができてしまったら、その部分のみはがして、もう一度貼り直します。襖紙が波打つようにたるんでいる場合は、襖紙が乾燥するとピンと張ることがあるので、無理に擦らず待ちましょう。

シールタイプのやり方

シールタイプのやり方は、襖の枠にマスキングテープを貼ったあと、襖の上にシールタイプの襖紙を乗せます。位置決めをして四隅に印をつけ、印を目安にして10cm程度シールを剥がしましょう。

襖紙が曲がっていないか確認したら、ゆっくりと襖に貼り付けます。このとき、襖紙の中心方外側に向けて空気を押し出すように貼ると、綺麗な仕上がりになります。貼り終えたら、襖紙の四角に切り込みを入れ、定規を使って丁寧に密着させましょう。

アイロンタイプのやり方

アイロンタイプのやり方は、襖紙の位置決めをしたら、アイロンの設定を高温スチームにします。アイロンが温まったら、襖紙の中心部分を縦方向にアイロンを押し当てます。その後、アイロンを左右に動かし、密着させましょう。

襖紙全体を密着させたら、襖紙の四角に切り込みを入れて、アイロンの先を使って念入りに襖に押し当てます。

こちらの記事では、襖に小さな穴ができたときやはがれてしまった場合の修理方法を解説しています。あわせてご覧ください。

⑧余分な部分をカットする

新しい襖紙を襖に貼り付けたら、30分程度時間を起き、糊が完全に乾燥する前に襖枠の角をヘラで押し込みます。その後、カッターと定規で、余分な襖紙をカットしましょう。

定規をガイドにし、襖の枠にカッターの刃を当てれば、古い襖紙を傷つけることなくカットできます。余分な襖紙をカットできたら再度襖枠の角をヘラで押し込み、端まで綺麗に仕上げます。

⑨引き手を付けてマスキングテープをはがす

余分な襖紙のカットが終わったら、襖紙をしっかり乾燥させます。襖紙が乾燥したら引き手部分にカッターで切り込みを入れ、引き手を取り付けます。その後、マスキングテープをはがせば、襖の張替えは完了です。

襖紙の仕上がりをよくするコツ

枠を外さずに襖を張替える方法を解説しましたが、さらに仕上がりをよくするコツがあります。

茶チリ紙を貼る

襖に新しい襖紙を貼る前に、茶チリ紙を貼ると、さらに仕上がりがよくなります。茶チリ紙とは、襖紙の下に貼る茶色の紙です。茶チリ紙には、下地の凹凸や木枠の跡などが襖紙の表に影響を与えない、古い襖紙の絵柄や汚れが透けない、木枠下地の場合のアク予防などの役割があります。

茶チリ紙を貼る際は、6枚程度の茶チリ紙を重ねて丸めます。すぐに元どおりに広げると、5mm〜1cm程度のズレが生じるため、ここをのりしろとして濃い糊を塗ります。襖の四隅から順に、茶チリ紙を数cmずつ重ね、空気が入らないよう貼り付けましょう。

茶チリ紙が乾燥し、シワが伸びたら、その上から新しい襖紙を貼り付けます。

消しゴムで汚れを落とす

襖の張替え作業中や張替え完了後に、襖紙や引き手に手垢や汚れがつくことがあります。手垢をそのまま放置してしまうと見栄えの悪さだけでなく、徐々に黒ずみ、汚れが取れにくくなってしまいます。雑巾での掃除は、雑巾の水分がカビの発生につながるため、おすすめできません。

そこで、汚れが気になってきた際は、消しゴムを使って汚れを落としましょう。汚れている部分を消しゴムで軽く擦るだけで、簡単に汚れが落ちます。ただし、使用済みの消しゴムだと汚れが襖に移ってしまうことがあるため、新品の消しゴムを使うようにしましょう。

張り替え後の防水スプレーもおすすめ

襖の張替え後には、防水スプレーの使用もおすすめです。

防水スプレーをかけておくと水分を弾くため、空気中の湿気やホコリ、汚れから襖を守ってくれます。また、防水スプレーは油分も弾くため、手垢なども防いでくれます。ペットを飼っているのであれば、襖の下部分に防水スプレーを使うと、泥汚れなども防いでくれるでしょう。

ただし、室内での防水スプレーの使用には注意が必要です。防水スプレーを襖全体に使う場合は、屋外やベランダなどで散布しましょう。

不安な場合は業者に相談を

自分で襖の張替えができるか不安な場合は、業者に相談するのがおすすめです。

本記事では、襖を外さずに張替える方法を紹介しましたが、安全に外せるようであれば、やはり一度外してから張替えした方が綺麗に仕上げやすいです。

また、張替え作業に準備するものもあり、ひとりでの作業が不安な方もいるでしょう。そのような場合は無理せず、専門業者に依頼することで、外れにくくなった襖でも綺麗に張替えてくれます。

千葉県・東京都23区で襖の張替えをご検討中の方は、ぜひ「ゆたか畳」へご相談ください。ゆたか畳では、襖だけでなく障子、畳の張替えも承っております。

安心の自社施工かつ、スピーディーな仕上がりを強みとしており、さまざまなコストダウンの工夫で業界最安値を目指しております。ぜひお気軽にご相談ください。

こちらの記事では、襖の張替えの費用相場を解説しています。ぜひあわせてお役立てください。

まとめ

正しいやり方を知っていれば、襖の張替えは枠を外さないでできます。また、襖紙の仕上がりをよくするコツとしては、襖紙を張り替える前に茶チリ紙を貼ったり、張替えた後に消しゴムで汚れを落としたり、防水スプレーを使うなどの方法があります。

しかし、どれだけ丁寧に解説されている記事を読んでも、自分で襖を綺麗に張替える自信がない方もいるでしょう。ゆたか畳では、襖張替えサービスを提供しています。弊社では、襖の張替えはすべて千葉県内にある自社工房にて、ベテランの職人が丁寧に仕上げています。通常は、襖のお預かりから中3日で襖の設置までが完了するため、スピード対応が可能です。

襖の汚れや破れが気になっている方には、電話での無料相談を受け付けています。襖の張替え以外のお手入れ方法などもお答えしますので、ぜひお問い合わせください。

襖でお困りの際は、ぜひゆたか畳へお気軽にご相談ください。

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