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障子紙の破れを補修する方法!簡単な部分修理から全面張り替えまで解説

2025-07-11


ご自宅に和室がある場合、障子紙が破れてしまったと悩んでいる方も少なくありません。とくに子どもやペットがいる家庭では、頻繁に破れてしまうため自力で補修したいと考えるケースもあるでしょう。

本記事では、障子紙の破れを補修する方法について詳しく解説します。小さな穴を簡単に補修する方法から、全面張り替えの方法までまとめました。

【部分補修】破れた障子を修理する2つの方法

障子にできた小さな破れや穴を見つけて「全部張り替えなきゃ…」と面倒に感じる方も多いでしょう。ですが、必ずしも全面張替えなければならないわけではなく、もっと手軽にできる方法もいくつかあります。

ここでは、簡単にできる2つの方法についてみていきましょう。

方法①シールで穴を塞ぐ

手軽にできる方法のひとつが、補修用シールを使った補修です。障子紙にできた小さな穴や破れであれば、全体を張り替える必要はなく、こうしたシールが活躍します。

最近では無地だけでなく、花柄やカラー付きなどおしゃれなデザインも豊富で気軽に使えます。シンプルに目立たないよう補修するのはもちろん、遊び心あるデザインで目隠しするのもよいでしょう。

用意するもの

準備する道具は、補修シールのみです。補修シールは、100円ショップやホームセンターで手に入ります。1シートに複数枚入っているものも多く、何か所か補修したいときにも便利です。

手順

補修シールの使い方は非常に簡単です。破れた部分にそのまま貼るだけで完了します。障子紙がめくれている場合は、丁寧に元の位置に戻してからシールを貼ると、仕上がりがよりきれいになるでしょう。

方法②一マスだけ張り替える

大きな破れやシミの場合は、一マスだけ張り替える方法がおすすめです。これは、障子紙のマス目ごとに部分補修を行う方法で、全面を張り替えるよりも手軽で費用も抑えられます。見た目も自然に仕上がるため、不器用な人でも気軽に挑戦しやすい補修方法です。

用意するもの

一マスだけ張り替えるときは、新しい障子紙(破れた障子紙と同じ種類のもの)、障子用のり、カッターナイフの3つで対応できます。よりまっすぐきれいに仕上げたい方は、定規や鉛筆の用意もおすすめです。

手順

まず障子戸を外して寝かせ、破れた箇所を格子枠に沿ってカッターで切り取ります。フリーハンドでもできますが、きれいに仕上げたい場合には、定規を使いましょう。

次に、新しい障子紙を用意します。破れた部分よりひと回り大きくカットしましょう。障子のりを格子枠に丁寧に塗り、障子紙を貼りつけます。

貼り終えたら、のりが乾くまでそのままにしておきましょう。乾いたら修復は完了です。

【全面張り替え】広範囲の破れをリセットするには?

破れが広範囲に及んでいたり、全体的に変色が目立っていたりする場合には、全面張り替えがおすすめです。前面張り替える場合には、必要なものを揃えるほか、古い紙を丁寧にはがし、新しい紙を張る必要があります。

DIYに自信がない方や複数枚の張り替えを検討している場合は、プロに依頼するという選択肢もあります。費用感も含めて事前に情報を集めておくと安心です。ここからは、ご自身で修復を行う方法を手順に沿って解説します。

STEP1:必要なものを揃える

障子紙をはがすために、スポンジ・水・割り箸・ビニールシートを用意しましょう。水を含ませたスポンジで障子紙を湿らせると、きれいにはがしやすくなります。

また、新しい障子紙を張るためには、のり・ハケ・カッター・定規・マスキングテープ・アイロンが必要です。張るために必要なものは障子紙の種類によって異なるため、自宅の障子に合った方法と必要な道具を確認して準備しておきましょう。

【補足】障子紙の種類丨サイズ・貼り方

きれいに仕上げるためには、障子紙のサイズや貼り方の特徴を知っておくと安心です。サイズの種類は、主に一枚張りタイプと巻物タイプに分かれます。

一枚張りは幅94cm前後で、障子枠全体に貼れるサイズです。対して、巻物タイプは格子1段ごとに張るものとされています。

貼り方にも種類があります。一般的なのり貼りのほか、手軽に張れるアイロン貼り、両面テープ貼りも人気です。とくにアイロン張りは熱やテープで固定するため、作業も簡単とされています。

STEP2:古い障子紙をはがす

補修する前に欠かせないのが、古い障子紙をはがす工程です。とくに、桟に残ったのりや紙くずをそのままにしてしまうと、新しい紙の接着が悪くなったり、見た目にムラが出たりするため注意しましょう。

1:障子の桟を濡らして糊をゆるめる

はじめに障子を枠から外し、ハタキなどで表面のホコリを落としましょう。その後、障子紙の糊が付着している部分に、スポンジなどを使って濡らし、水をしっかり含ませます。上桟・横子・竪子を満遍なく湿らせましょう。

水で湿らせたら、5〜10分ほど置いて糊がゆるむのを待ちます。はがし剤がある場合は使用するとよりスムーズに作業が進むのでおすすめです。

ただし、プラスチック障子紙など水をはじく素材の場合は、濡らしても効果がありません。プラスチック障子紙の場合は、アイロンやドライヤーの熱で糊を柔らかくしてはがす方法を行いましょう。

2:障子紙をはがす

障子紙をはがす作業は、丁寧さがポイントです。糊がふやけたら紙の端を持ってゆっくりとはがしましょう。途中ではがれにくい部分が出た場合は、再度湿らせて5〜10分程度置くと、無理なくはがせます。

プラスチック障子紙やアイロン貼りタイプの場合は、アイロンやドライヤーの熱を均一に当てて糊をゆるめ、端から慎重にはがします。一点に熱を集中させないよう、全体にまんべんなく熱を加えるのがコツです。

こちらの記事では、障子紙を上手にはがすコツをさらに詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

3:桟に残った糊を取り去る

障子紙をはがしたあとは、桟に残った糊や紙の除去を行います。割り箸などを使ってやさしくこすり落とすのが効果的です。強くこすりすぎると木枠が傷んでしまうおそれがあるので注意してください。

糊を落としたあとは、固く絞った雑巾で残りの糊や汚れを拭き取ります。水分が多すぎると木枠にしみ込み、乾燥時に反り返る原因になるため、障子戸全体を水で丸洗いするのは避けてください。

4:濡れた桟を乾かす

障子紙をはがした後は、桟の乾燥がとても重要です。はがし終えたらすぐに張り替えを行わず、少なくとも2時間は桟を乾かす時間を取りましょう。乾燥は風通しのよい日陰で行うのがベストです。直射日光に当てると桟が反ってしまうおそれがあるため避けてください。

STEP3:新しい障子紙を貼る

補修の仕上げとなるのが、新しい障子紙の張り替えです。障子紙の張り方には、のり・両面テープ・アイロンの3種類があり、障子紙によって異なります。それぞれの方法に合った準備と手順を知っておくことが大切です。

のりで貼る場合

のり貼りは仕上がりが美しいのが特徴です。難しそうと感じる方も多いかもしれませんが、最近では簡単にできる仕様のものも増えています。

1. 仮止めする
障子紙を桟の上に広げ、上部をテープで2〜3か所仮止めします。
2. いったん障子を枠の外へ置く
仮止めしたまま障子紙を巻き戻し、障子枠の外に置きましょう。
3. のりを塗る
均一にのりをつけます。
4. 貼り付ける
障子紙をゆっくりと転がしながら広げ、桟にしっかりと密着させましょう。
5. 余分をカットする
半乾きになったら、定規を使って障子枠からはみ出た紙を切ります。
6. 仕上げの霧吹き
全体に霧吹きで水を吹きかけると、たるみが自然に伸びてピンとした仕上がりになります。

両面テープで貼る場合

両面テープでの障子張り手順を紹介します。

1. 桟の表面を整える
紙やすりなどで毛羽立ちやザラつきを取り除き、桟の表面を平らにしておきます。
2. 仮止めテープを貼る
障子紙がずれないよう、縦方向の外枠に短く切った両面テープで仮止めしましょう。
3. 障子紙のサイズ確認
障子紙を桟にあててサイズや位置を確認します。仮止めテープをはがし、軽く押さえて固定しましょう。
4. 両面テープを貼る
外枠の四辺・縦方向・横方向の順に両面テープを貼ります。
5. 障子紙を貼る
上からゆっくりと転がすように張り付けます。
6. 余分な紙をカット
障子枠からはみ出た部分をカッターで切り落としましょう。
7. 角出し処理をする
四隅に小さな切り込みを入れてます。
8. しっかり押さえる
指や爪でしっかり押さえ、段差部分にも密着させて完了です。

アイロンで貼る場合

アイロンタイプの障子紙は、のりを使わず手軽に作業できるため、初めてでも安心です。以下、手順についてまとめました。

1. 紙の裏表と位置を確認する
まっすぐ張れるように位置を調整します。
2. 四隅を仮止め
紙がずれないよう、四隅をアイロンで軽く押さえて仮止めしましょう。
3. 余分な部分をカット
障子枠からはみ出した紙をカッターで切り取ります。
4. 中心からアイロンをかける
紙の中央から外側へ向かって、5〜10秒ずつゆっくりとアイロンを滑らせて貼りつけていきます。
5. 周囲にもアイロンを当てる
角や端も丁寧に接着していきましょう。
6. 霧吹きと陰干しで仕上げ
張り終えたら、障子紙全体に軽く霧吹きし、風通しの良い日陰で乾かします。

ペットや子どもから障子を守るには樹脂素材が便利

せっかく障子紙の破れを補修したのに、また破れてしまったという方も少なくありません。とくに、ペットや子どもによるトラブルは多くの家庭で悩みの種となっています。猫の爪による引っかき傷や、犬がぶつかった際の破れは避けられないこともあるでしょう。

そんなときは、通常の和紙ではなくプラスチック障子紙が適しています。見た目は和紙と変わらず、インテリアの雰囲気を損なわないうえ、水拭きが可能でお手入れも簡単です。

また、紙を樹脂で挟んだ障子紙もおすすめです。千葉県千葉市の「社ゆたか畳」では、紙を樹脂で挟み込んだ障子紙での張り替えを行っています。お気軽にお問合せください。

まとめ

障子紙の破れを補修する場合には、その破れの大きさによって方法を見極めることが大切です。小さな破れであれば、シールなどで対応できますが、大きな破れの場合には思い切って張り替えたいという場合もあるでしょう。

千葉県千葉市の「ゆたか畳」は、畳だけでなく、障子の張り替えにも対応可能です。スタンダードタイプだけでなく、厚みがある強化紙、紙を樹脂で挟んだものも取り扱っており、ライフスタイルに合わせてお選びいただけます。

障子の破れを補修したいと考えている方、全面張り替えを依頼できる業者をお探しの方は、ぜひ一度お問合せください。

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