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【畳のおしっこ掃除】シミ・臭いを残さない対処法と作業の注意点

2025-07-11


小さな子どもやペットが畳の上でおしっこをしてしまい、困った経験はありませんか。畳は水分を吸収しやすい素材です。対処が遅くなると、頑固なシミや不快な臭いが残ってしまいます。早く掃除にとりかかり、畳に水分を残さないようにしましょう。

この記事では、畳におしっこがついたときに家庭でできる応急処置や、消臭方法の具体的な手順を解説します。掃除する際の注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

畳に付いたおしっこを掃除する際の注意点

畳におしっこが付いたとき、焦って間違った方法で掃除すると、シミや臭いを悪化させてしまう場合があります。畳を傷めずに正しく掃除するために、知っておくべき注意点を解説します。

早く作業にとりかかる

畳におしっこが付いてしまったら、早く掃除作業にとりかかりましょう。畳の素材であるい草は、内部がスポンジのような多孔質構造になっているため、水分を瞬時に吸い込んでしまいます。時間が経てば経つほど、おしっこが畳の奥深くまで染み込み、シミや臭いが定着してしまいます。

おしっこが畳の芯である畳床(たたみどこ)まで染み込むと、家庭でのシミ取りや消臭は困難です。発見したらすぐに作業にとりかかると、被害を最小限に抑えられます。

畳の目に沿って掃除する

畳を拭くときは、畳の目に沿って優しく拭き取りましょう。畳の目に逆らってゴシゴシこすると、い草の表面がささくれたり、傷が付いたりする原因になります。

畳が傷つくと、見た目が悪くなってしまいます。傷んだ部分に汚れが入り込みやすくなり、シミやカビも発生しやすくなります。掃除機を使うときも、畳の目に沿って優しくかけましょう。

強くこすらない

汚れを落とそうとして、力任せに強くこするのはいけません。強くこすると、おしっこが畳の内部に押し込まれてしまい、汚れが広がってしまいます。

摩擦によってい草が傷つき、ささくれや変色の原因にもなります。拭き掃除する際は、雑巾などを汚れた部分に押し当て、水分を吸い込ませるように優しく叩きましょう。

重曹やセスキソーダは使わない

家庭の掃除で活躍する重曹やセスキソーダは、畳のおしっこ掃除には向いていません。

おしっこの成分は酸性です。一方、重曹やセスキソーダはアルカリ性のため、臭いの中和には効果的に思えるかもしれません。

しかし、天然素材であるい草はアルカリ性に弱く、洗浄剤を使用すると化学反応を起こしてしまいます。畳が黒っぽく変色したり、黄ばみが悪化したりする原因になります。

漂白剤もなるべく使わない

漂白剤はなるべく使わないようにしましょう。漂白剤はシミ落としに便利ですが、畳の色を脱色させたり、変色させたりするリスクがあります。シミは落ちても、部分的に色が変わってしまうなど、見た目の美しさを損なう可能性があります。

漂白剤を使うのは最終手段と考え、まずはほかの方法を試しましょう。もし漂白剤を使う場合は、強力な塩素系漂白剤ではなく、比較的作用が穏やかな酸素系漂白剤がおすすめです。家具の下など、目立たない箇所で試してから使いましょう。

畳に水分を残さない

掃除の後は、畳に水分が残らないようにしましょう。畳は湿気に弱く、水分が残っているとカビやダニが発生する原因となります。必ず乾いた布で乾拭きして、しっかりと水分を取り除きましょう。

扇風機やエアコンの除湿機能、ドライヤーの冷風などを活用して、畳を乾燥させるのも有効です。ドライヤーの温風は畳を傷める可能性があるため、必ず冷風を使用しましょう。

畳におしっこが付いた際の対処法

畳におしっこが付いてしまったときに、すぐにできる応急処置の手順4つを解説します。

①布や新聞紙で拭き取る

まず、乾いた布やタオル、新聞紙、キッチンペーパーなど、吸水性の高いものを使います。おしっこが付いた部分に押し当て、できる限り水分を吸い取ります。強くこするのではなく、上から優しく押さえるようにして水分を移し取りましょう。

ペットシーツや紙おむつも、吸水性が高く効果的です。水分が広範囲におよんでいる場合は、外側から内側に向かって吸い取ると、汚れの広がりを防げます。

②塩・小麦粉・ベビーパウダーでさらに水分を吸う

表面の水分をある程度吸い取ったら、畳の内部に残っている水分を取り除きます。塩や小麦粉、ベビーパウダーなどを使いましょう。

おしっこがかかった部分に粉末をたっぷりと振りかけ、水分を吸わせます。粉末が水分を吸って湿ってきたら、掃除機で吸い取ります。掃除機を使う際は、畳の目に沿ってゆっくりと動かしましょう。

③固く絞った雑巾で拭く

固く絞った雑巾で汚れを拭き取ります。雑巾は固く絞り、畳の目に沿って、優しくトントンと叩くように拭きます。

④乾拭きする

最後に乾いた清潔な布で、畳の目に沿って丁寧に乾拭きします。畳に水分が残っているとカビの原因になるため、しっかりと水分を取り除くことが大切です。

仕上げに、ドライヤーの冷風や扇風機を使って乾燥させましょう。窓を開けて換気し、風通しをよくするのも効果的です。

畳のアンモニア臭を取る方法

応急処置でシミや水分を取り除いても、ツンとしたアンモニア臭が残ってしまう場合があります。ここでは、家庭にあるものでできる消臭方法を5つ紹介します。

熱湯

ペットのおしっこによる臭いは、ほとんどの場合、熱湯で消臭できます。熱湯には殺菌効果があり、臭いのもととなる雑菌の繁殖を抑えられるためです。ただし、熱いお湯は畳を傷めたり、変色させたりする可能性があるため注意が必要です。

熱湯をかけるときは少しずつ行い、乾いた雑巾で拭き取る作業を数回繰り返します。作業後は湿気を残さないために、しっかりと乾燥させましょう。

アルコール

消毒用アルコールには、除菌・消臭効果があります。アルコールをスプレーボトルに入れ、臭いが気になる箇所に吹きかけます。その後、乾いた布で拭き取り、しっかりと乾燥させましょう。

アルコールは揮発性が高いため、畳に水分が残りにくいです。ただし、畳の色が薄い場合や、素材によっては変色の可能性も考えられます。使用前に目立たない場所で試してから使用するのをおすすめします。

クエン酸

酸性のクエン酸は、アルカリ性であるアンモニア臭を中和するのに効果的です。クエン酸は自然由来の成分です。小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。

スプレーボトルに水1カップ(200ml)にクエン酸小さじ1/2を入れ、よく振り混ぜてクエン酸水を作ります。作ったクエン酸水を、臭いのする場所に吹きかけましょう。固く絞った雑巾で拭き取り、乾拭きをして乾燥させれば完了です。クエン酸は畳が変色するリスクが低く、臭い取りに適しています。

ミョウバン

ミョウバンもクエン酸と同じ酸性で、消臭効果が期待できます。ミョウバンは食品添加物でも使われており、安全性が高いのが特徴です。

水500mlにミョウバンを大さじ1杯程度溶かして、ミョウバン水の原液を作ります。溶かしたときは白く濁りますが、1日冷蔵庫で放置すると透明になります。なお、消臭のために使うときは、原液を10倍に薄めましょう。スプレーして拭き取った後は、しっかりと乾燥させます。

茶殻

お茶に含まれるカテキンには、消臭効果があります。茶殻を使った消臭は、お茶を淹れた後の茶殻を再利用できる、環境にも優しい方法です。

少し湿り気のある茶殻を、臭いが気になる部分に撒きます。しばらく放置した後、ほうきで茶殻を掃き集めましょう。茶殻が畳の目の間に入り込み、臭いの成分を吸着してくれます。ただし、濡れすぎた茶殻を使うと畳に色が付いてしまう可能性があるため、水分を切ってから使用しましょう。

畳のおしっこ臭が取れにくいのはなぜ?

紹介した方法を試しても、おしっこの臭いが取れない場合があります。畳の表面に使われているい草は、部屋の湿度調整などの効果がありますが、同時に臭いを吸着しやすい特徴も持っているのです。

おしっこが畳の内部まで染み込むと、臭いの成分が奥深くに閉じ込められます。そのため、表面的な掃除だけでは、臭いの元を取り除くのは難しいでしょう。時間が経つと再び臭いが発生してしまいます。

ペットが畳に粗相すると癖づく可能性も

とくに注意したいのが、犬や猫などのペットがおしっこをした場合です。ペットには、自分の臭いが付いた場所をトイレだと認識し、同じ場所で繰り返し排泄する習性があります。

臭いがわずかでも残っていると、ペットは畳を自分のトイレだと勘違いしてしまい、何度掃除しても同じ場所で粗相を繰り返すといった悪循環につながるおそれがあります。ペットが粗相した場合は、徹底的な消臭が必要です。

こちらの記事では、猫による畳への爪とぎ・粗相・嘔吐・誤食への対処法を解説しています。ぜひお役立てください。

おしっこのシミや臭いが取れない場合は畳の張り替えを検討しよう

さまざまな方法を試しても、おしっこのシミや臭いが取れない場合もあるでしょう。何をしても臭いが取れない場合は、おしっこが畳の芯である畳床(たたみどこ)まで染み込んでいる可能性が高いです。畳の芯まで染み込むと、家庭でのシミ取りや消臭は困難です。

不快な臭いや衛生面の不安を抱えたまま生活するのは、精神的にもよくありません。どうしても臭いが取れなくて悩む場合は、畳の張り替えの検討をおすすめします。ここでは、畳の張り替え3つの方法を説明します。

新調

「新調」は、畳床を含めて畳全体を新しく交換する方法です。おしっこが畳の芯まで染み込み、臭いやシミが深刻な場合に最適な方法です。しかし、畳1枚約2万円と3つの方法のなかで費用は最も高くなります。

とはいえ、畳が新しくなると、い草の香りあふれる清潔で快適な空間を取り戻せます。長年使用して畳床が傷んでいる場合も、思い切って新調することがおすすめです。

裏返し

「裏返し」は、現在使用している畳表(ござの部分)を裏返して、きれいな面を表に出す方法です。畳床は再利用します。おしっこが畳の表面にとどまっており、裏面まで達していない場合に有効な方法です。

シミや日焼けの跡がついているのが表面だけなら、1枚約2,500円~と比較的安価に見た目をきれいにできます。ただし、一度裏返しをした畳は、再び裏返すことはできません。

表替え

「表替え」は、畳床を再利用して、表面の畳表と畳縁(たたみべり)を新しいものに交換する方法です。畳の芯までおしっこが染みておらず、臭いやシミが表面的なものであれば、表替えで対応できます。

畳床の状態がよければ、新品同様の見た目と香りを取り戻せます。裏返しよりも費用はかかりますが、1枚3,000円~程度と新調より手頃な価格です。

こちらの記事では、赤ちゃんのいるご家庭に畳がおすすめの理由を解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

畳におしっこが付着してしまった際は、早く掃除にとりかかりましょう。水分を素早く取り除き、クエン酸などを使って消臭すると、シミや臭いが残るのを防げます。ただし、重曹の使用や強くこするなど、畳を傷める行為は避けましょう。

もし、自分で対処しても臭いやシミが取れない場合は、おしっこが畳の芯まで染み込んでいる可能性があります。畳の芯まで染み込んでいる状態で放置すると、カビやダニの発生、アレルギーの原因にもなります。

自分での掃除に限界と感じたら、無理をせずにプロに相談するのがおすすめです。ゆたか畳では、千葉・東京23区で畳や襖などの張り替えを行っています。

畳の状態を診断し、最適な張り替え方法をご提案いたします。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

畳のことなら、ぜひゆたか畳へお気軽にご相談ください。

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